こんにちは!
今回の記事は「これからMBAを目指す人に向けて『TOEFL』と『IELTS』どちらがオススメか」について紹介します。
「これからMBAを目指そうと考えている方」や「IELTSかTOEFLどちらを受験するべきか分からないという方」の役に立てれば幸いです。
下記に私が動画でも説明していますので、必要な人は参照にして下さい:
目次:
TOEFLとIELTSどちらがMBAにオススメか
MBAスクール入学に必要なスコア
まずはMBAスクールに入学するためには具体的にどれくらいのスコアが必要なのかを確認しましょう。
以下の表は有名MBAスクールの入学で求められるTOEFLとIELTSのスコアを示した表です。参考までにご覧になってください:
学校名 | TOEFL | IELTS |
Stanford Graduate School of Business | 100点 | 7.0 |
Columbia Business School | 105点 | 7.5 |
University of Toronto | 100点 | 6.5 |
London Business School | 110点 | 7.5 |
NUS | 100点 | 7.0 |
HKUST | 100点 | 7.0 |
INSEAD | 105点 | 7.5 |
Harvard Business School | 109点 | 7.5 |
The Wharton School | 115点 | N/A |
University of Cambridge | 110点 | 7.5 |
University of Oxford | 110点 | 7.5 |
この表をみると、MBAスクールに入学するためには基本的にTOEFLは「100点以上」必要なことに対して、IELTSは「バンドスコア6.5 – 7.5」と大学によって入学基準が大きく別れることが分かります。
つまり「とにかく英語が苦手だ…」という場合、IELTSの方が入学できるハードルが少しだけ下がります。
注意点として、学校によっては全セクションで一定のスコア以上を取得する必要があります。必ずウェブサイトに掲載されている一次情報を元に入学基準を確認しておきましょう!
TOEFL「100点」と IELTS「7.0」の比較
先ほどの表をみるとわかる通り「TOEFL100点」と「IELTS7.0」がスコアの基本的な基準です。
仮に今から英語の勉強を始めるとして、IELTSのスコアが若干取得しやすいと考えられます。なぜなら間違えることのできる問題数が、IELTSの方が寛容だからです。
例えば「TOEFL100点」を取得するためには、リスニングとリーディングセクションで3問から5問程度しか間違えることができません。一方で、IELTSのリスニングとリーディングは約10問間違えても「バンドスコア7.0」を取得することが可能です。
リスニングとリーディングが得意な場合はTOEFLでも問題ありませんが、苦手な場合はIELTSの方がスコアが取得しやすい傾向があります!
TOEFL100点を目指す場合のスコア配分
「TOEFL100点」を目指す場合、各スキルごとのスコアの配分は以下のようになります:
- リスニング:28 / 30点
- リーディング:27 / 30点
- ライティング:25 / 30点
- スピーキング:20 / 30点
TOEFL100点を目指す場合は、とにかくリスニングに焦点をあてて対策をすることがポイントです。
なぜなら、スピーキングとライティングセクションでリスニング内容の要約問題が出題されるからです。リスニングができないと、全体の約5割以上のスコアを逃してしまいます。
IELTS7.0を目指す場合のスコア配分
IELTSで「バンドスコア7.0」を目指す場合の理想の点数配分は以下のようになります:
- リスニング:7.0 / 9.0
- リーディング:7.0 / 9.0
- ライティング:6.5 / 9.0
- スピーキング:6.5 / 9.0
IELTSのライティングとスピーキングは、TOEFLと違いリスニングの問題は出題されません。しかし、採点基準が厳格で高スコアを取得することはかなり難易度が高いです。
ライティングとスピーキングは確かに難易度が高いですが、「バンドスコア6.5」は非ネイティブがきちんと対策すれば十分取得できるスコアです!
TOEFL「105点」と IELTS「7.5」の比較
次に「TOEFL105点」と「IELTS7.5」の比較です。欧州MBAはこのTOEFL105とIELTS7.5を満たすことで英語で足切りをされるといったようなことがなくなります。
結論から言うとこの2つの難易度は同等です。上記TOEFL100とIELTS7.0の比較でお伝えしたように、IELTSのRLは間違いに対する許容範囲が大きいです。7.5といえど6-7問間違えることが許されます。
一方で、IELTSでオーバーオール7.5を取得するためにはライティングも7.0を目指すのが一般的です。これが非常に難しく、ライティングセクションだけで半年かかったりする人もいます。
IELTS7.0と7.5は大きな差がある一方、TOEFL105までの道のりも信じられないほど遠いものです。TOEFL98-104の間で何度も停滞してしまいます。
TOEFL「105点」を目指す場合のスコア配分
「TOEFL105点」を目指す場合、理想のスコア配分はいかのようになります:
- リスニング:28 / 30点
- リーディング:29 / 30点
- ライティング:25 / 30点
- スピーキング:23 / 30点
リスニングとリーディングはポテンシャルとして満点を狙えるレベルが必要です。練習では満点が出る状態が理想です。それでも本番は「あっ..」というミスをおかします。
スピーキングは「流暢性:Delivery」の観点でスコアを落とす傾向が強いです。なぜなら適切な発音で、スムーズに発音するという日本人にとって苦手な分野だからです。
言語習得には「臨界期」があるという考えがあります。臨界期をすぎてから、適切な発音を取得するのは並外れた努力と根気が必要になります!
IELTS「7.5」を目指す場合のスコア配分
IELTSバンドスコア「7.5」を取得する場合の理想の点数配分は2パターンあります。まずパターン1が以下のスコア配分になります:
- リスニング:8.0 / 9.0
- リーディング:8.0 / 9.0
- ライティング:6.5 / 9.0
- スピーキング:6.5 / 9.0
上記のスコア配分は、ハーバード・ビジネススクールのように各セクションごとで最低基準が設けられない場合には参考になります。
一方でオックスブリッジのように各セクションの最低基準が設定されている場合があるので、そんな時は以下のスコア配分を目指します:
- リスニング:7.5 / 9.0
- リーディング:7.5 / 9.0
- ライティング:7.0 / 9.0
- スピーキング:7.0 / 9.0
ライティングで7.0以上取得するには英語力のみならず、日本語の論理思考力も必要になり単一的な対策では思うようにスコアが伸びないことを覚えておきましょう。
TOEFL「110点」と IELTS「7.5」の比較
最後に入学基準の最高値である「TOEFL110点」と「IELTS7.5」ではどちらがより取得しやすいでしょうか。
上記でTOEFL105はIELTS7.5と同等と伝えましたので、TOEFL110の方がIELTS7.5よりも難しいというのは想像できたかと思います。
IELTSのライティングセクションで「7.0以上」を取得するのが至難の技であってもTOEFL110は異次元です。
TOEFL110点を目指す場合に、RLのセクションで間違えることができる問題数は「1問」です。一方IELTSはリーディングとリスニングで、例え6問程度間違えても十分バンドスコア7.5以上を取得することが可能です。
間違えてはいけないプレッシャーによって、適切な意思決定ができなくなったり、慎重になりすぎて時間配分が適切にできなかったりする可能性があります!
TOEFL「110点」を目指す場合のスコア配分
「TOEFL110点」を目指す場合、理想のスコア配分はいかのようになります:
- リスニング:29 / 30点
- リーディング:29 / 30点
- ライティング:28 / 30点
- スピーキング:24 / 30点
リスニングとリーディングは満点を取得できることが理想です。さらにライティングも場合によっては満点が出るレベルまでもっていく必要があります。
まとめ
IELTSの方が間違えてもいい問題数に寛容
今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:
- ポイント1:MBAで求められる平均スコアはTOEFL「100点」IELTS「7.0」
- ポイント2:TOEFL「105点」IELTS「7.5」を取得すると選択肢が大幅にい広がる
- ポイント3:IELTSの方が間違えてよい問題数が多い
この記事では「IELTSの方が若干有利である」という結論です。
今回紹介した事例はあくまで正答数とスコア換算の観点からこのように結論づけましたが、もちろん自分の現状と目標を正しく把握することが第一に重要です。
もし両方のテストを受験したことがない場合は、過去の記事でサンプル問題をたくさん取り上げているので参考にしてください!
一度テストを受けてみて、自分に合うものを見つけるのも良い方法だと思います:
最後にTOEFLやIELTS対策でお困りのことがあれば、お気軽にご連絡ください!